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建築資材業界は、世界的に見ても非常に大きなマーケットであり、かつプラスチック製品を大量に使用している業界でもあります。そのため、10年ほど前からは断熱材におけるフロンガス問題が浮き彫りになり、近年ではシックハウス問題やVOC規制によって、業界全体として環境問題への取り組みが求められてきました。
一方、大量消費・大量廃棄を繰り返しコストの圧縮を図ってきた企業にとって、従来の環境製品はコスト面がネックとなり、取り組みを進められずにいる企業も少なくありませんでした。そこで当社は「従来品と変わらない価格」をキーワードに、低価格紙原料を確保し量産が可能なインフラを整備。建築資材業界に対し、earth republicによる断熱材や緩衝材、MAPKAを素材とした各種成形品などを提供し、高い評価を得ています。
「earth republic」「MAPKA」ともに、原料・製造工程で環境負荷物質は一切使用していません。そのため、シックハウス誘引物質やVOC物質による健康被害などの心配もありません。環境問題はもちろん、人が安心して生活を送ることのできる「安全性」を考え抜いた開発思想が、エンドユーザーからも多くの支持を集め、earth republicやMAPKAを用いた建築物の普及につながっています。
紙パウダーおよび工業用澱粉を主原料に、ポリオレフィン系樹脂をバインダーとして水蒸気で発泡させ押出成形した発泡体製品です。小さな無数の気泡が大量の空気を蓄えることから、緩衝力や断熱力を必要とする建築資材業界をはじめ、様々な業界で利用されています。
「MAPKA」「earth republic」をはじめ当社が開発した素材・技術が国内はもとより海外にまで展開・普及できたのは、“だれも同じものをつくっていない・売っていない”という事実があったからに他なりません。世界的に見ても紙パウダーを工業用フィラーとして開発している企業はなく、かつ低コストで量産できる技術を持つ企業もありませんでした。その事実が国内外の技術コンペディションにおいて高い評価を受け、様々な賞を受賞し、大企業との業務提携や各種機関からの支援につながり、さらなる研究開発へとつながっています。