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自動車・家電という日本を代表するマーケットにおいても、当社の製品が様々な場面で採用されています。たとえば、MAPKAの「収縮率の低さ」「剛性の向上」という特徴を活かして自動車の精密部品の内装材に用いたり、「音の減衰性」を活かして振動部分の部品に利用したり、またearth republicの「柔らかくものにキズをつけない」「静電気が起きにくい」といった特徴に着目し、家電の包装資材として利用するなど、MAPKAやearth republicのそれぞれの長所を活かした活用が進んでいます。
自動車業界も家電業界も、新しい素材や技術、通信ネットワークを駆使した商品開発競争が激しく、近年では海外での競争力を上げるため、品質はもちろん、環境性能やコストダウンも大きなテーマとなっています。こうした環境下では、業界のニーズに応える革新的な技術と、それを実現するための開発スピードがポイントになります。当社では、環境性能・コスト面での優位性の高い製品を生み出す技術力はもちろん、その開発スピードも強みとして、常に数多くの開発を同時進行で進めています。
自動車・家電業界ともに海外展開が加速しており、アジアを中心にアメリカ、ブラジルなどへの進出が目立っています。当社のように素材を提供する企業にとっては、つまり、海外での直接取引を可能にするための海外拠点を持つ必要が生じているということを意味します。当社ではすでにグループ会社をアメリカと韓国に持ち、さらにこの数年で他地域での展開も行えるよう、体制づくりを進めています。
紙パウダーおよび工業用澱粉を主原料に、ポリオレフィン系樹脂をバインダーとして水蒸気で発泡させ押出成形した発泡体製品です。小さな無数の気泡が大量の空気を蓄えることから、緩衝力や断熱力を必要とする建築資材業界をはじめ、様々な業界で利用されています。
「MAPKA」「earth republic」をはじめ当社が開発した素材・技術が国内はもとより海外にまで展開・普及できたのは、“だれも同じものをつくっていない・売っていない”という事実があったからに他なりません。世界的に見ても紙パウダーを工業用フィラーとして開発している企業はなく、かつ低コストで量産できる技術を持つ企業もありませんでした。その事実が国内外の技術コンペディションにおいて高い評価を受け、様々な賞を受賞し、大企業との業務提携や各種機関からの支援につながり、さらなる研究開発へとつながっています。